ひよこ組日記「運をつかむっ」の巻(11月17日藤岡町)

徳島が終わっても、ひよこにとっての今年の総決算は終わっていない。
11月17日、栃木の藤岡にて最後の東部D級スタンダードの
コンペがあるのだ。
気合いれて徳島の帰りにレッスンを受けることにした。
しかーし私は大いなる勘違いをしていたのだった。
田舎ものの私は羽田から「京急蒲田」で降りれば、蒲田駅前だと
思い込んでしまっていたのだよ。(^^ゞ
あの小さな京急蒲田駅で見たこともない風景の中に大荷物持って
立ちつくす二人・・・・。ちょっとぉ・・JR蒲田ってどこよぉ。

レッスン時間まであと20分!どうしよう・・・・
右も左もわからないってあのことだわ。どっちが蒲田駅かもわからない。
あとは勘だけが頼り。
ほんの一瞬ぐるーっと周りを見渡してひでちゃんが「こっちだ!」と
ぐんぐん歩きはじた。
ひでちゃんごめん!たまには仕切り屋の私もミスはするのだ。
あれが駅だわねってところまで来たけど、やはり見なれた風景とは違う・・・・・。
そう、いつも降りるほうとは逆側だったのだ。くぅーーーっ
なんとか駅を通りぬけ、教室についたのは開始時間ジャスト。(^^ゞ 
二人で30キロはあるだろう荷物を引いて二人とも汗だく。
ウォーミングアップいらずでレッスンははじまり、私の集中力は
とっくにどっかに吹っ飛んでいた・・・。ぼおっとしたままレッスン終了。
無事最終の新幹線に乗り込み疲労はピーク。
食事したら速攻で泥のような眠りの中に落ちていった。

17日までに練習できるのは火曜日と木曜日、そして最後の土曜日だけだ。
あとはどうしても練習場所がみつからない。しょうがないっか。
さすがに4週連続ともなると、疲れがたまってきているので
調整を中心にしていこうということになった。体力温存重視か(笑)

水曜日の昼に事件は起こった(大げさな・・・)
朝はひでちゃんの車で通勤したが、昼休みにガソリン給油のために
私の車に乗り換えた。
「なんだか臭いなあ・・・・」
「ああ、さっき鯛焼き買ってきたから、そのにおいじゃないの?」
「そっか・・・でも臭いなあ・・・」ずっとくんくんし続けていた。
においの原因はその後判明する。
なんとひでちゃんは車を乗り変えるときに、
いぬの「うんこ」を踏んでいたのだ!!
しかも、その踏んだ足で私の車を運転していたのだよっ!
車いのち!の人だったら間違いなく激怒だろうが、ダンスのほうが
大事なんだからこれは前向きに捉えなくてはならない。(泣)
「ちょっとおおおお、どうしてくれるのよ。あたしの車をうん○まみれに
しちゃってえええ」と叫びたいところだったけど
運をつかむなんて、じゃないや、運(こ)踏むなんてそうそう
ある出来事じゃない。これはC級ゲットいけるかもよ!
「よかったじゃーん、運をつかんでぇ、でもちゃんと洗ってよおおお」
これで、17日にゲットできなかったらまったく踏んだり蹴ったりだ。
楽しみながらやってるダンスだけど、さすがに緊張度がピークになって
金曜の晩はお風呂の中で涙がとまらなくなってしまった。
ぽろぽろこぼれる涙は湯船に落ちた。
ひでちゃん気がつかなきゃいいな・・・・。

土曜日最後の練習。
ウォーミングアップしながら、ひでちゃんがいきなり言う。
「ラジオ体操してみようか。けっこう真面目にやると効くんだよなあ。
後ろに反る時声出るんだよなぁ、おやぢとかさ。」
って言いながら自分も「んおぉぉっ」とか声出して、やっぱりおやぢだ。
「足だいじょうぶかぁ?」と気遣ってくれる。
やはり疲労がピークなんだろう、足の裏が去年のように痛んで歩けない。
でも踊りには支障がないのがまったく不思議だ。
この日の練習でもひでちゃんは仕上がりがよいし、気持ちを前向きに
ってことだと思うけど、終始やさしくてにこにこでなんだか泣きそうに
なった。

このまま行けるなあって思ってたけど、午後から具合悪くなって
頭痛と熱で少しダウン。
当日は、夜明け前の5時半に起きて7時に自宅出発して11時半に
ぼおっとしたまま藤岡到着。でも、薬のおかげで熱も下がり、足の
痛みもウソのように消えていた。
混み合った会場では、一ノ瀬おやぢも見える。相変わらずウォームアップ
スーツにレッグウォーマという変なかっこで明るく元気だ。
おやぢに負けないように、でも最後までくっついて行こうと思った。

1予選の踊る前に一番集中してホールド組んで確認しているときに、
ホールドのことで友人にアドバイスをもらいちょっと動揺してしまった。
私の動揺がわかったのかひでちゃん手を握って
「大丈夫だから・・・・大丈夫だからおれについてきて」
ナーバスな気持ちがピークに達した。でもコンペは容赦なく始まる。
なんと1ヒートに17組も詰め込まれた・・・・。
その上曲が短い。最悪ぅ・・・。
「気のせいか曲短くないかぁ?」一ノ瀬おやぢも気づいたらしい。
これはかなり気合いれて最後までいかないとやばい・・・。
予選1つ1つクリアしながら、でも絶対チェックは見ないぞ。
最終予選が終わった。もう泣いても笑っても結果を待つだけだ。
係の先生が準決勝の番号表を持って舞台から走ってくるのが
見えた。
お願いお願い・・・・ひよこは1年がんばってきたんだからお願いぃ・・
・・・・あぁひでちゃんがガッツポーズしているのが見えた。
決まったよぉ・・・・・!年度末C級だ。
「うおーー!」
一ノ瀬おやぢが両手広げて駆けよってきてひでちゃんと熱い抱擁。
わたしもよしよししてもらう。涙よりほっとして力が抜けた・・・。
準決勝は思いきり踊ったけど、おやぢ、ひよこ、そして一足先Cゲットした
亀山さん3組とも準決勝まで。3組でお互いの健闘を祝った。
あとでチェックみたら、ひよこと一ノ瀬おやぢは仕切りの8ポイントで
最後の最後で準決勝ヘッドスライディングで滑り込みセーフ。
あっぶねぇー。

その後藤岡駅まで猛ダッシュで歩くこと15分。
最終の各駅新幹線に間に合って、自宅ついたのが12時。
振りかえったら今年最後のコンペがいちばんハードだったらしい。
運をつかむじゃなく、踏んだ話しだったのよっ。(笑)
終わりよければ、すべてよしっ!

5年前、ダンスを始めたばかりの頃は、東部C級っていったら
遥かかなた遠く手の届かないところにあるものだと思ってた。
東北だとA級の人ばっかりだったもの。
ここまできて、振りかえったら何も変わらない未熟な私がいる。
こういう思いってきっと一生変わらないのかもしれないなあ。
でも・・・・しみじみとうれしさがこみ上げてきた。
実力があって1度で簡単に手にはいる人もいるだろう。
でもひよこは出るたびに成長しながらだったから、最後の最後で
爪の先がひっかかった。ひよこらしいでしょ。

今年はほんとに辛い年だった。
2月の最初のコンペの後から、地元の先生といろいろトラブルがあった。
悲しかった。人間不信になりそうだった。
でも、あれがひよこ組の教室からの巣立ちの時期だったのだと思う。
地方の選手はどうしてもハンデがある。
普通にのほほんと練習してたら東京で勝ってはいけない。
だからダンスの神様はああいう形で、私たちに試練を与えたように思う。
場所がなくてもとにかくどこでもいいから練習したくてしょうがなかった。
ハングリー精神で集中して練習に臨むっていうことを教えられた1年だった。
逆境って人を強くするらしい。今思えば、これがあったからこそ最後の最後までがんばれたのかもしれない。
そう考えると、ああいう形で巣立たせてもらえたことに感謝したいと思う。

これからもまたもっと上目指してどこまでいけるかがんばるしかない。
でもひよこ組らしく、二人で仲良く楽しく一歩ずついこうと思う。

あの日から書けなくなった日記が今だったら冷静に書けるかもしれない。
そう思ってここまで書いた日記です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

最後までいっしょに戦った一ノ瀬おやぢといっしょに。(^_^)

今年最後の晴れやかな顔・・・・・・・ほっとしました。